秋も深まってきました。空の色も雲の形も、山々の木々もすっかり秋色に変わってきました。
人の心もすっかり秋でしょうか?ちょっぴりセンチメンタルになるのもそのせいでしょうか?
ことに秋の夕焼けは私達を心の原風景にいざなってくれます。昔のことを思い出したり、これからのことを考えさせてくれたりと不思議な力を持っています。特に薄い茜色の夕焼け空は田園風景とすすきが妙に溶け込んでいて、私の心を秋想いモ−ドにさせてくれる大好きな風景のひとつです。明日も穏やかな小春日和になるんだろうなというそんな予感をさせてくれる・・・・
秋の長い夜は読書をするには一番の季節ですね。
今年は「1Q84」や「1968」といった社会的事件を背景にした本がブ−ムになっていますが、私はジャンルに偏見をもたずたくさんの本に出逢いたいといつも思っています。まだまだ本のほうから訴えてくれるほど達人ではないので、私のほうから積極的に飛び込んで本との出逢いを求めています。
読書は興味深いことや、知らなかった知識を得ることができますし、その本が訴えてくるもの、作者が言いたいことや登場人物の心の動きを読み砕くことによって自分の心の糧にきっとなります。
最近、“我国の貧困率”という言葉を新聞の記事のなかでよく目にしますが、生活の貧困率よりもっと嘆かわしいと思われる心の貧困率を読書はきっと埋めてくれるのではないかなと思います。
秋の星座が、澄んだ夜空にまたたく秋の夜長は、熱いミルクティ−をお供にほろ苦い大人の恋愛小説の扉を開いてみましょうか、紅葉した一枚の葉がハラハラと舞い落ちていくようなそんなアンニュイな気持ちにさせてくれるでしょう・・・・・
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